夫婦の時間

ところで、ふるい女というのは、いつでも世間を気にし、世間体をはばかる女性のことです。「なんですね、ぶつともないじゃありませんか!」母親はいつも娘をこういう教育原理で育ててきました。

「まだ、飯ができないのかい?」夕方、腹のへった夫はこういいます。「何をグズグズしているんだ!」とたまの外出を前にして、封建的な夫はこうどなります。すると、妻は、だって、あれもしなくちゃいけないし、これだって片づけておかなくちゃいけないのに、とやり返します。一日に二十四時間しかない!》」のいささかも変らぬ永遠の真理を、夫も妻も、まるで考えたことがない人間のように振舞えばこそ、夫婦は争い合うのです。夫は五時半に帰ってくる、ご飯は三十分かかればできあがる。これは前々から判りきったことです。それなのに、平凡な夫も妻も、まるで、ご飯が五分間で炊けるもののように生活し、そこで、おりおり喧嘩になるわけです。一等夫婦は、夫婦喧嘩を、そうやたらにはやりますまい。一等夫婦は、時間を大切にします。相手の時間を尊重します。土曜日の午後、三時にどこかで逢うと約束しても、三十分おくれて、相手の時間を、それだけ盗んだりしない夫婦のことです。昼は夫婦ともいそがしく、夜はのんびりと。時間の使い方で呼吸のあった夫婦になりたいと思いませんか。結婚後の生活で問題が発生し、解決しようとすると、また別の問題が出てくるかもしれませんが、相性ピッタリの結婚相手を見つければそんな心配は少しで済むでしょう。

出典:


DK156_L

Comments are closed.